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下痢を侮るなかれ

「寒くなってきたと思ったら下痢がひどくて」。心配そうなOLさん。季節のせいでしょうか?

私達は1日に150~200グラムほどの便をします。普通の便の水分量は七〇~八〇%ですが、水分量が九〇%を超え、その状態が1日に数回も起こることを下痢といいます。
下痢は嘔吐と同様、体に害となるものを早く外へ出そうとする生体防御反応です。暴飲暴食、風邪、細菌やウイルス性腸炎が主な原因です。まれに潰瘍性大腸炎、クローン病、大腸がん、体の冷えやストレスなどが原因となることもあります。

下痢になった場合は、原因となったものを全て排出し、腸の中を空にすることが大切です。食事はできるだけ控え、とる場合は少量にします。消化の悪い食物繊維や腸を刺激するものは避け、低脂肪で高蛋白の食事を心がけます。下痢が続くと心配なのが脱水症状。その予防には水分補給が欠かせず、スポーツ飲料や柑橘類以外の天然果汁をとるようにしましょう。

さて先のOLさん、検査で細菌性腸炎と判明しました。下痢も侮れません。

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