むねとおなか伊藤醫院　院長の伊藤 博です。ホームページにアクセスいただきありがとうございます。

いしぐろクリニックの向かいで、「むねとおなか伊藤醫院」を平成27年5月15日に開院しました。消化器、循環器、糖尿病など内科疾患の診断から治療・予防までを専門的かつ総合的に行います。明るく快適な環境で、むねからおなかまで特に肺・心臓や胃・大腸の検査を気軽にうけられるクリニックです。私が専門としている胃・大腸の領域では、大腸がんが年々増加の一途をたどっています。その検診の重要性が叫ばれているにもかかわらず、大腸内視鏡検査を行っているクリニックが未だ少ないため、検診の受診率が低いのが実情です。また、胃がんは日本人が最も多くかかるがんで、男性はおよそ9人にひとり、女性はおよそ18人にひとりが、一生のうちに胃がんと診断されています。現在では胃がんのほとんどがピロリ菌の感染によって発症することが証明されています。日本人のピロリ菌感染者数は6000万人にも達すると試算されているものの、ピロリ除菌療法が広く普及されているとはいえません。最近では特殊光や人工知能を始めとする内視鏡機器の進歩により診断技術が向上し、ピロリ菌除菌後の胃がんやピロリ菌未感染の胃がんが多く発見されるようになってきました。

そこで当院では、最新式の内視鏡システム(EVIS X1)やマルチスライスCT装置を導入し、消化器がんや肺がんなどの早期発見、治療、予防にいたるまで、専門医が最新の知識と技術を結集し診療にあたっています。人間ドックや健康診断・がん検診・企業検診などもこれらの高度医療機器を利用して行います。心臓疾患、高血圧、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病に対しては、金沢大学附属病院から派遣される専門医と連携し診療にあたります。大腸・肛門外科領域は金沢医科大学から専門医を招聘しました。当院で実施したレントゲン検査・超音波検査・C T検査は、遠隔画像診断システムを活用し、私と放射線科専門医のダブルチェックにより、迅速でより正確な診断を心がけています。また、脳卒中や脳腫瘍、整形外科疾患・外傷などは従来通り「いしぐろクリニック」と連携して総合的に診療を行います。むねからおなか・おしりに至るまでどんな些細な症状でもご相談ください。

近年は医療を取りまく社会環境が大きく変化し、ニーズもまた多様化しています。病気になったときの治療を中心としていた医療から、疾病の予防を目的とした健康管理、さらには福祉・介護ケアにまで多岐にわたっています。「患者さんのために」「患者さんに寄り添う」地域医療のさらなる充実と質の向上、安全で信頼される医療を提供できるように今後も邁進していく所存です。皆様に信頼される醫院になれるようスタッフが一丸となってがんばりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

むねとおなか伊藤醫院 院長