数㍉㍑の採血で消化器の早期がんを90%以上の感度で発見する「マイクロアレイ血液検査」の取り扱いサービスを二〇一三年七月から始めた。

　血液ががん細胞に反応する状況を遺伝子レベルで測定できる最新技術で、二週間ほどで判定結果が出るのが特長。手軽さが受け、人間ドックをする時間がない人や、胃カメラ検査を苦手とする人など、二十件以上の実績がある。

　検査ビジネスを展開する金沢大発のベンチャー企業「キュービクス」（野々市市）の近くにあり、血液の輸送コストを抑えられることから、六万円（税込み）と大都市圏の病院と比べて割安でサービスを受けられる。伊藤博院長は「仕事が忙しいビジネスマンが名古屋や大阪から土日に来て検査するケースもあります」と話す。

　クリニックには複数の専門医がいて診療範囲が広く、「全身を診て病気を予防する、小回りのきく総合クリニック」を目指している。

（「医療ほくりく」　平成27年1月24日　北陸中日新聞朝刊掲載）