大腸肛門疾患は多種多様です。代表的な大腸疾患は大腸がんです。食生活の欧米化に伴い、わが国では近年大腸がんの発生が増加傾向にあります。とくに男性より女性に増えてきたのが最近の特徴です。
必要に応じて大腸内視鏡検査、デジタル肛門鏡検査、超音波検査、CT検査などを行い、迅速な診断と治療を行います。
対象とする主な疾患
外科
- 急性腹症
- 腸閉塞症
- 大腸憩室炎
- 急性虫垂炎
- 腹膜炎
- 腹壁瘢痕ヘルニア
- 鼠径ヘルニア
- 大腿ヘルニア
- 閉鎖孔ヘルニア
- 甲状腺腫瘤
- 乳房腫瘤
- 女性化乳房症
- リンパ節腫脹
- 粉瘤
- 脂肪腫
- ガングリオン
- おでき
- 胼胝(たこ)
- 鶏眼(うおのめ)
- 虫刺され
- 蜂窩織炎
- 毛包炎(毛のう炎)
- 熱傷(やけど)
- 切創
- 挫傷(すり傷)
- 疣贅(いぼ)
- ひょう疽
- 陥入爪(巻き爪) など
大腸・肛門外科
- 大腸がん
- 大腸ポリープ
- 痔核(いぼ痔)
- 裂肛(きれ痔)
- 痔ろう(あな痔)
- 肛門周囲膿瘍
- 直腸脱など
検査について
緊急性のある疾患では、血液検査やレントゲン検査を行います。必要に応じて大腸内視鏡検査、デジタル肛門鏡検査、超音波検査、マルチスライスCT検査などを行います。
治療について
外科
乳房のしこり、表在リンパ節の腫れ、粉瘤(アテローマ)、脂肪腫、ガングリオン、おでき、胼胝(たこ)、鶏眼(うおのめ)、疣贅(いぼ)、ひょう疽は必要に応じて日帰り手術を行います。
大腸・肛門外科
大腸がん
大腸がんの治療の原則は病変部の切除です。切除の方法には内視鏡で切除する方法と、手術で切除する方法があります。早期がんの一部は内視鏡で切除することが可能ですが、進行がんでは手術が必要です。
肛門疾患
- 痔核
症状は出血と肛門外への脱出です。小さい痔核は当院で治療を行います。大きい痔核は手術が必要です。 - 裂肛
症状は排便時の痛みと出血です。急性期の裂肛は排便習慣の改善と座薬で治療を行います。慢性期の裂肛は肛門が狭くなることがあり、手術が必要です。 - 痔ろう
症状は肛門周囲における膿汁の排出です。痔ろうは薬では治りませんので手術が必要です。
手術はその内容によって、当院で日帰り手術を行うか、関連病院で行うかを専門医の立場から的確に判断します。