糖尿病・代謝・内分泌疾患は全身疾患であり、様々な合併症を引き起こすことが特徴です。
対象とする主な疾患
- 糖尿病
- 高脂血症
- 痛風・高尿酸血症
- バセドウ病
- 橋本病
- 亜急性甲状腺炎
- 甲状腺腫瘍
- 下垂体腫瘍
- アジソン病
- 原発性アルドステロン症
- 褐色細胞腫
- クッシング症候群
- 副腎腫瘍
- 副甲状腺機能亢進症
- 高カルシウム血症
- 骨粗鬆症
- メタボリック・シンドローム
- 肥満症 など
検査について
糖尿病では血液・尿検査が必須です。当院では血糖は数十秒で、ヘモグロビンA1cは5分程で結果がわかり、すぐに説明できます。初めて糖尿病を指摘された場合や血糖のコントロールが急に悪くなった場合は、生活の乱れ意外に悪性疾患を発症している場合があります。レントゲン検査、超音波検査、CT検査、消化管内視鏡検査で「がん」がないかを調べる必要があります。特に膵臓は糖尿病の発症と密接に関係しており、また沈黙の臓器ともいわれ「がん」の発見が特に難しい臓器であり注意が必要です。甲状腺疾患は血液検査以外に超音波・CT検査が有用です。悪性疾患が疑われる場合は超音波ガイド下に針生検を行います。高血圧の患者さんでは、まれに原発性アルドステロン症や褐色細胞腫などの二次性高血圧であることもあります。鑑別のためには、血液検査で副腎から放出されるホルモンを測定したり、副腎や副腎外に腫瘍性病変がないか超音波やCT検査を行います。
治療について
糖尿病診療においては、合併症を起こさせない、進行させないをモットーに、早期の治療開始と、きめの細かい血糖コントロールを心がけています。
また、なるべく入院せずに治療することを目標にしており、外来で医師や、看護師による具体的な栄養指導を行っています。
なお、希望される方には、金沢大学附属病院をはじめとする連携病院で、入院による糖尿病教育もすすめています。
コルチゾール過剰を来すクッシング症候群、アルドステロン過剰を来す原発性アルドステロン症、カテコールアミン過剰を来す褐色細胞腫などの副腎疾患では、高血圧、糖尿病などさまざまな症候、合併症をきたします。
これらの疾患で専門的な治療が必要な場合は、金沢大学附属病院循環器内科・内分泌代謝内科・リウマチ膠原病内科と連携し最先端の治療を行っています。