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切れ痔に注意

 俗に「切れ痔」と言われる裂肛は、肛門管にできた裂創または潰瘍です。20〜40代の女性に好発する痔です。硬い便が出た時にできる浅い急性裂肛と、長い経過の中で繰り返されて起こる慢性裂肛に分類されます。

 多くは便秘による硬い便や太い便が原因ですが、時に軟便や下痢などによってもできることがあります。排便時または排便後の痛みが数分から数時間続くことが特徴です。この痛みを避けるために排便を我慢してしまうと、さらに便が固くなるという悪循環となります。出血は拭いた紙や便にスジ状に少し付着する程度です。慢性化すると見張りイボと呼ばれる肛門の突起物や肛門ポリープができて、ついには太い便が出せない状態になります。

 治療はまず、食事に注意し便秘や下痢を起こさないようにすることです。水分や繊維の多い野菜や果物を十分に摂取して、緩下剤や整腸剤を適宜服用します。便秘や下痢の予防と繰り返さないことが最も重要です。痛みの強い時は、入浴や坐浴が効果的です。患部には、直接作用する局所麻酔薬やステロイドを含んだ軟膏や坐薬を使用します。

 裂肛の殆どは保存的治療で軽快します。肛門が狭くなってしまった時や繰り返す時は外科的治療が必要です。早めに治療して悪化させないことが大切です。

 令和元年8月24日 北國新聞朝刊掲載

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